中国山地幻視行~恐羅漢山・新緑を楽しむ
5月26日、恐羅漢山に登った。スキー場ゲレンデ横の急斜面に息を切らし、広葉樹林に入った。石段に腰を下ろし、見上げれば一面の新緑である。
たどりついた山頂には誰もいなかった。昼飯の支度にとりかかる。隣の旧羅漢山【注1】から一人の男性が現れた。カメラバッグを肩から掛けている。「オオヤマレンゲは咲いていますか」と声をかけた。今のシーズン、本格的なカメラ持参で旧羅漢へ向かうのはオオヤマレンゲが目当てだろう、と踏んだのだ【注2】。
「いや、まだ全然」と、男性は顔の前で手を振った。「先日、道後山へイワカガミを見に行ったらもう終わっていました。今年は全般に開花が早い」というと「いや、木の花は逆で遅れています」と男性。「早い」「遅い」の花談義をしばらくした後、男性はさっさと下りて行った。
ぽつんと取り残され、周囲を見渡せば相変わらず新緑が輝いていた。この景色をもう少し楽しもうか、と帰途は夏焼峠を回った。
【注1】この山は双耳峰で、かつては現山頂でないほう(旧羅漢山)が高いとされた。その後、正確な測量で、現山頂の標高が高いとされている。
【注2】2018年6月10日当ブログ参照。中国山地幻視行~オオヤマレンゲは咲いていた・恐羅漢山: 風と歩く
恐羅漢山の頂上。大きな標識が立つ
山頂から臥龍山を望む
右手の木立のすぐ左に深入山
夏焼峠。右手に折れ、牛小屋高原に下る
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